『お金持ちの教科書~お金持ちになりたくない人は読まないでください~』加谷珪一

何ともどストレートなタイトルの本ですが、まんまとそのタイトルに釣られて読んでしまいました(笑)

住む場所、移動手段、友達の選び方、見栄の張り方…

多くのお金持ちと交流し、自らも富裕層の仲間入りを果たした著者が見出した「お金持ちの真理」とは?

以下、いくつか印象に残った箇所を引用しながらご紹介します。

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フェラーリオヤジと土地持ち一家では、どちらがお金持ち?

ブランド物で完全武装し、フェラーリやランボルギーニに乗っているチョイワル風のオヤジは、年収が高額であることは間違いなさそうだ。だが、その裏には多額の借金があるかもしれないし、稼いだ額を全部消費に回してい貯蓄や土地などはゼロかもしれない。

一方、代々の土地持ち一家は、たくさんの土地を持っているから、資産の額は莫大である。だが、毎年の年収はそれほど多くないかもしれない。ひょっとすると、普通のサラリーマンよりも少ないかもしれないのである。

皆さん、どちらが「お金持ち」だと思いましたか?

この本では、どちらもお金持ちだとされています。ただ、明らかに種類の違うお金持ちですよね。この違いは、フローとストックの違いです。

フェラーリオヤジの方は、フロー(毎年の年収)が極めて大きい人です。土地持ち一家の方は、ストック(持っている資産)が極めて大きい人です。

世の中では、お金持ちの定義がどちらにも当てはまるので、この本ではどちらもお金持ちとされているわけです。

この違いを理解する事が大切で、自分が「お金持ちになりたい」と考えた時にも、フローが大きいお金持ちになりたいのか、ストックが大きいお金持ちになりたいのかでアプローチが全く違ってきます。

まずはこの考え方の違いを理解することが、お金持ちの第一歩、という事です。

年収1000万円はお金持ちじゃない

ふつうの生活をしている人にとって、身近にイメージしやすいリッチな生活の基準と言うと、やはり年収1000万円ではないだろうか?

だが、年収1000万円は、実のところ決してお金持ちとは言えない。筆者は多くのお金持ちを見てきたが、年収1500万円までは、年収500万円の人と基本的な生活スタイルは変わらないことが多い。

悲しいですね。1000万円稼いでも金持ちとしては認めてもらえないそうです。。。
この本では、3000万円を超えると、生活のレベルが変わってくると書かれてます。例えば、グルメが趣味な年収が500万円の人と1000万円の人は、どこそこのレストランに行ったというようなことが話題の中心になるけど、3000万円を超える人だと、趣味と実益を兼ねてレストランのオーナーになっていたりする、という事です。

現実的に年収3000万円を稼ぐのはかなり限られた人でしょうし、年収1000万円でも十分リッチな生活が出来そうですよね。

ところが、この本では年収1000万円の人が収入が低い人よりもずっと苦しいと書かれています。

何故かというと、年収1000万円の人は、平均年収の人に比べて富裕層への憧れが強く、過剰な消費に走っているということが原因のようです。

確かに、ちょっと人より収入が多いからといってプチ贅沢をしてしまい、日用品もちょっと良いものを買ってしまったり、外食が多かったり、こだわり家電や海外製品等々、めちゃくちゃ高額じゃなくても、それらが積み重なって高額消費になってしまう事はありそうです。

何事も見栄を捨てて、謙虚で質素を心掛けないとダメですね。

転落しやすいお金持ちとは?

すぐ転落するお金持ちに共通した項目は、「フロー」でお金持ちになっていることである。

フローでお金持ちになるということは、物やサービスを売って利益を出し、その利益が大きくなることを意味している。単純に考えれば、年収がどんどん上がり5000万円や1億円になったと考えればよい。

フローでの儲けは手っ取り早いが、ヒットしていた物やサービスが売れなくなれば、すぐに収入が減ってしまう。減った収入で支出をカバーできなければ即破産である。

フェラーリオヤジの例も、年収1000万円の例もそうですが、フロー型のお金持ちは寿命が短いということです。寿命が長い本当のお金持ちになるには、ストックで儲けるタイプのお金持ちにならないといけないわけです。

勉強ができる人がお金持ちになる、というわけではない

学歴と仕事の関係はいろいろと研究されている。一般に、仕事のできる・できないと学歴との間には緩い相関が認められるという。つまり、仕事ができる人は勉強もできることが多いが、勉強ができたからといて必ずしも仕事ができるわけではない、ということだ。

お金持ちになるためには、やはり頭の良さは必要とされるが、その頭の良さは学校の勉強だけでは測れない。

お金持ちになった人を見てみると、複合的な処理を得意とする人が多い。

ひとつの課題を黙々とこなしていい成績を取ってきたようなタイプの人には、お金持ちへの道は向いていないかもしれない。

もうひとつ、お金持ちに特徴的なのは、答えのない問いを解決する能力が高い、という点である。お金が儲かる仕組みを考えたとしても、それがうまく機能していないことは多い。そのとき、何が問題で、どう解決したらよいのかという問いには、多くの場合、前例がない。

社会人の基礎力としての学校の勉強は必要ですが、やはり社会にでると学校の勉強とは全く違いますよね。色々な課題が同時並行でやってきて、同じ課題でもタイミングや状況によって答えが違うこともある。

確かに、筆者のいう通りで、複合的な処理が得意で、答えのない問いを解決する能力が高い人が社会に出ると活躍しています。当然、そういう仕事ばかりではないんですが、例えば同じ作業を延々と繰り返す仕事や、誰かの指示の通りに仕事をする人などは、ここでいうお金持ちに向くようなタイプの人と比べると、相対的に社会の中での価値は下がってしまう(その人じゃなくても代わりがいくらでもいる仕事)ので、こういう仕事の賃金は低くなってしまいます。

この話を聞いて、どこかで同じような話が出てたような…と思ったら、これでした。

堀江さんの別の本を読んだことがある人や、TwitterやYoutubeなどの堀江さんの発言を聞いたことがある人は、そんなに違和感がある本では...

今の学校で量産される新社会人は、お金持ちになりにくいタイプとして育成されてしまってる気がしますね。

「使われる側」になってはいけない

世の中には、人を使う人と、人から使われる人の2種類が存在している。お金持ちは間違いなく使う側の人だ。

出資者でも経営者でもない人(つまりふつうのサラリーマン)は、ほぼ100%、利害関係者の意向を聞かないと意思決定することはできない。仕事の内容や自分の給料などを自分で決めることは、ほぼ不可能である。日本のサラリーマンは究極の使われる人、ということになる。

どうも。究極の使われる人です(笑)

ただ、ほとんどの人が使われる人ですよね。ピケティの21世紀の資本論の通り、早く資本から資本を作る方にならないとお金持ちには近づけません。

フランスの経済学者トマ・ピケティをご存知でしょうか。 『21世紀の資本』という経済本の著者です。ピケティ氏は世界20か国以上、...

4つのクワドラントでは、早く左側から右側にならないとお金持ちには近づけません。

「金持ち父さん貧乏父さん」で有名なロバート・キヨサキ氏の「キャッシュフロー・クワドラント」で紹介されている4つのクワドラントをご存知でしょう...

まとめ

「不動産で〇億稼ぐ方法」とか、「成功する株式投資術」みたいなノウハウ本が多い中で、この本は「お金持ちのマインド」に重点を置いた本です。この本を読めばすぐにお金持ちになれる、というわけではないですが、本当のお金持ちになるにはどういうマインドを持っておかないといけないのかという事を教えてくれる本でした。

また、続編として「大金持ちの教科書」というのも出版されてますので、興味のある方は是非。

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