『全社員生産性10倍計画ー1人500円かければ、会社は儲かる!』本間卓哉著

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働き方改革が叫ばれる昨今、社員の生産性を上げる取り組みはどの会社でも実施されていると思います。

そんな中で、「全社員!」「生産性10倍!」「1人500円!」という何ともキャッチーなキーワードが使われたこの本を思わず手に取ってしまいました。

この本の内容は、これまで300社以上の企業でIT活用の現場を見てきた著者の実体験をふまえ、「効率化」「人」「顧客」「リスク」という4つに効くIT活用法というテーマで構成されています。

今の時代、ITから切り離した生活をする方が難しい世の中です。プライベートでも一人1台スマホを持っていつでも手軽にITを活用できる環境にあります。
そんな中で、仕事の業務はもう何年も変わらないスタイルから変わっていない会社もあるのではないでしょうか。
自分の実務を振り返った時に、「何でこんな手間なことやってるんだろう?」と思うような仕事の流れになってる事があります。そして、その仕事が何でそういう流れになっているかを考えると、実は理由が曖昧だったり、「昔からそういうやり方だったから」という理由だったりする事があります。
もしくは、生産性が悪い業務の流れになっていること自体に気付いていなかったり、生産性が悪いとは思っているけど代替手段を知らなかったり。
こういった問題は、ITの活用でかなり改善が見込めます。ただ、中には「これがうちの会社のやり方だ」とか「このやり方でうまくいってる」とか、過去の成功体験から、頑なに変化を拒む人がいるとやっかいです。
特に、ある程度年齢が上で、社内でもそれなりに発言力があるような人だったりするのでさらにやっかいだったりします。
こういう無駄なこだわりが生産性を上げる妨げになるような場合は、注意が必要です。

「便利そうなITツールを導入」という考え方ではダメ

「いろんな会社で使ってるから」とか、「便利そうだから」というような理由でITツールを導入しても、結局使わなくなったり、お金だけを払い続けたりして効果がでないという事になることがあります。

考え方は逆で、会社の課題(粒度を小さくすると、各現場での具体的な課題)に対して、その課題を解決できるITツールはないか?という視点でITツールを選択しないと、効果はでません。

生産性10倍は無理だけど…

私自身も仕事でITに関わっているので、こういう4つの視点でのIT活用法をまとめているのは面白いなぁと感じました。

当然ですが、この本を読めば500円で生産性が10倍になることが約束されるわけでも何でもないですが、生産性を向上させていくには、間違いなくITの活用が欠かせないのは事実だと思います。

生産性に課題がある企業での、IT活用のキホンの考え方を整理するという意味では参考になる本だと思います。

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