本に限らず、新聞やネットのニュース記事、メール等々、活字を読むことは日常的に多くあると思います。
忙しい時など、ナナメ読みでざっと目を通して、「よし!だいたい内容はわかった!」なんてことも多いです。
ですが、実際「どんなことが書いてあったか?」「ポイントは?」と問われると、なんとなくわかったつもりにはなってるけど、深堀りすると実は理解できていないことって結構あります。
この本は、そういった「わかったつもり」になってしまう原因を解説した本です。
「わかったつもり」状態を認識する

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文章に書かれてある領域に関してよほど精通していれば別ですが、私たちの「読み」は、最初、大雑把なのが常です。
「わかってる」のだけれど、大雑把に理解している状態。通常、これが私たちが一読した後の状態であるそうです。つまり、深く理解した状態には至っておらず、「わかったつもり」の状態です。
まず、自分は「わかっている」と思っているけれど、「わかったつもり」の状態にあるのだ、と名買うに認識しておくことが必要です。
すなわち、今は見えていないけれど必ずもっと奥があるはずだ、と認識しておく必要があるのです。
そうでないと、「わかったつもり」はひとつの「わかった」とうい安定状態ですから、そこに安住してしまうのです。
読み手の勝手な前提条件や、読み手が持っている予備知識によって、その文章を自分なりにわかったというい安定状態に置いてしまうと、別の解釈ができるはずだったり、書き手が別の意図をもって書いていたとしても、読み手は「この人はこういう事を書いていたんだ」と勝手に解釈してしまいます。
これ、日常生活でもありますよね。メール読んで、「A」だと思っていたけど、あとでメールを差し出した人と直接話してみると、じつは「B」だった、みたいな。
差し出した人の性格とか、その文脈とかで、勝手な解釈をして「わかったつもり」になってたけど、実はそうじゃなかった事ってありますよね。
「なーんだ!そうだったんだ!」で終わればいいですが、仕事な大事は判断をミスジャッジしてしまう事もあり得るので、やっぱりわかったつもりにならないで、本質を理解するように意識しないといけないと思いました。
自分が「伝える側」の時も、間違えた解釈をさせないように意識する

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この本は文章を読むうえで、「わかったつもり」という事が「読み」を深めるための大きな障害になることだと書かれてます。
それは当然のことだし、この本を読んで「わかったつもり」になってしまわないように意識しないといけないんだなぁと思いました。
これから本などの文章を読むときに参考になる本でした。
また、読む側だけじゃなくて、書く側(伝える側)の時も、相手に間違えた解釈で「わかったつもり」にさせないような書き方も意識しないといけないですね。
まとめ

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速読本など、早くポイントを理解する方に重きを置いた本が多いので、真逆の位置づけの本は珍しいと思います。
本を読む読み方って人それぞれだし、その本の種類やタイミングなどで読み方も変わると思います。
「本を読むスキルの1つ」として、この本に書かれているような内容を理解しておくのは、アリだと思います。