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ジュニアNISAという制度をご存知でしょうか?
資産運用始めたいなーと思って色々調べると、iDeCoやNISAにたどり着き、NISAを詳しく調べてると「ジュニアNISA」というのが必ず出てきます。
そのネーミングから、子ども向けのNISAだろうなーとは想像ができますが、実際どういう制度なのかよく分かってなかったので、調べてみました。
ジュニアNISAとはその名の通り子供むけの資産運用制度
ジュニアNISAとは、2016年度から始まった、未成年者(0~19歳)を対象とした少額投資非課税制度の事です。
子育て世代に必要なお金の中でもかなりのウエイトを占めるのが子どもの教育資金です。
例えば、大学に4年間通うだけでも、国立大学で約600万円、私立大学だと約800万円もの教育資金が必要だと言われています。
私立大学4年間だと、1年間では約200万円です。日本の平均年収は約420万円なので、とても大きな負担です。というか、子どもが大学に行くのであれば、事前にその資金を用意しておかなければ通わせてあげることができません。
貯金や学資保険などの手もありますが、定期預金で0.01%のこの時代、もっと高い利回りで資金を準備したいところです。
ジュニアNISAの運用管理は親や祖父母
「え!?0歳から対象なの?」と思いましたが、当然未成年者なので、運用管理者は家族が運営することになります。
ジュニアNISAは未成年者を対象とした制度ですが、資産を運用管理するのは未成年者にはできません。代理して運用するのはジュニアNISA口座の開設者(未成年の子ども本人)の二親等以内の親や祖父母が運用管理者になることが可能です。
ジュニアNISAのメリットは?

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メリット①「運用益が非課税」
ジュニアNISA口座では新規投資額で毎年80万円を上限に投資する事が可能です。購入した株式や投資信託などが値上がりして売却した際の売却益や、保有している間の配当金などは、通常は20.315%が課税されますが、ジュニアNISAだと非課税になります。
メリット②「少額から投資可能」
投資信託での運用も可能なので、例えば「毎月1万円」などの少額から投資する事も可能です。
可能な範囲で小さく始めることも出来ますし、余裕が出てきたら金額を上乗せしたり、別の金融商品も買い増ししたりすることも可能です。
メリット③「子どもへのお金の教育」
ある程度の年齢になったら、実際の運用成績を見せながら資産運用の教育をするのも良いかと思っています。
また、必要な教育資金に余裕があれば、そのまま子どもに運用させるのもいいんじゃないかと思ってます。勉強になりますし、長期投資が継続できます。
ジュニアNISA口座の開設はどうすればよい?

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ジュニアNISA口座を開設するには、銀行や証券会社などで口座開設手続きが必要です。
ジュニアNISA口座開設の流れ
- 金融機関からジュニアNISA口座開設書類を入手する。
- 金融機関に書類を提出する。
- 金融機関が税務署にジュニアNISA口座開設申請をする。
- 税務署が申請をチェック・確認する。
- 税務署での申請が通れば、金融機関から申請結果の連絡が入る。
- ジュニアNISA口座開設が完了。
ジュニアNISAの注意点

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18歳まで払い出し出来ません
口座開設者が3月31日時点で18歳である年の前年の12月末までは、ジュニアNISA口座からの払い出しができません。
もし18歳未満で払い出す場合は、ジュニアNISA口座内で生じた過去の利益に対して、さかのぼって課税されます。
これは、子どもの将来のための資産形成を目的としていることによるので仕方ないでしょう。
自由に払い出しできると、ついつい払い出してしまって、中長期的な観点での資産形成はできませんから。
ちなみに、購入した株式や投資信託の売却については、いつでも売却可能です。ただし売却した場合も18歳になるまでは売却代金は課税ジュニアNISA口座に受け入れることになり、口座外に払い出すことはできません。
複数の金融機関でジュニアNISA口座の開設はできない
ジュニアNISAは、ジュニアNISA取り扱い金融機関で、一人につき1つの口座を開設できます。複数の金融機関での開設はできません。
ある金融機関でジュニアNISA口座を開設した後に、他の金融機関でジュニアNISA口座を開設したい場合は、既存の口座を廃止する必要があります。
ジュニアNISAは2023年までの制度
現時点では、ジュニアNISAは2023年までの期限付きの制度なので、非課税で投資ができるのは2023年までとなります。
では、2023年で子どもが18歳になってなかったらどうなるのか?
その場合は、ジュニアNISAの制度が終わったあとでも、口座内で購入した株や投資信託を非課税で持ち続けることが可能です。
子どもが将来お金で困る姿は見たくないもんね。
こういう制度をうまく使って、自分の子どもにもお金の教育するのもいいよ!
少額から始められるし、非課税メリットもあるし。
さっそくジュニアNISA申し込んでみようかな